garbagetown

個人の日記です

オサナナジミ

年齢ひと桁の頃からの女性の幼馴染がいます。
一番古い記憶は、たしかぼくらが七歳の頃で、近所のスーパーの近くですれ違ったときに、彼女は焼き鳥を食べながら歩いていました(後にそのとき食べていたのは「皮」だったことが判明)。子供心に少なからず驚いたぼくが「それ、どうしたの?」と聞くと、彼女は焼き鳥をもぐもぐ食べながら「おこづかいで買った」と言っていました。
小学校は同じでしたが、あまり関わりは無く、中学校では男女関係無く仲良く遊び、高校は別々。大学生の頃にはたまに会って二人して道に迷ったりなど愚にも付かない遊びをしていたのですが、そんな彼女も数年前に結婚をして人妻になりました。
それでも特に変わることなく連絡を取り合い、ぼくが一人旅に出ると言ったら「わたしも行く」と言い出し、冗談だろうと思っていたら福岡の待ち合わせ場所に本当に現れ、そのまま二人で屋台街に行き、おでんやラーメンを食べました(後にこれが大問題になったらしいが、あまりよく知らない)。
また、三年前には中学生時代の同級生も含めてみんなで沖縄旅行にも行きました(女性三名、男性一名という破廉恥旅行。当然のように同じ部屋で寝泊り)。
ここ最近はしばらく連絡を取っていなかったのですが、今日、久しぶりに電話があり、何の用かと思ったらパソコンのトラブルの相談で、「それなら今度そっちに行くよ」と告げたところ、唐突に「あ、おれ離婚した」とのこと(いつからか彼女は一人称が「おれ」になっていた)。以前から夫婦仲があまりよくないことは聞いていたので「ついにやったか。で、今はどこに住んでるの?」と尋ねたら、「カネが無くて引っ越せないから一緒に住んでいる」だそうです。
だからどうした、と言う話ですが、ぼくは、立派で賢いヒトたちよりも、こういう人の方が人間っぽくて親しみを感じます。