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個人の日記です

明日、君がいない

明日、君がいない [DVD]

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飽きたとか言っておきながら、まだ観ています。
何の脈絡もなく、やや大袈裟な感もあるイントロを観た時点でハズレかなと思ったのですが、大当たりでした。素晴らしい映画です。
導入部分に結末を持ってくるという、推理サスペンスやシチュエーションホラーなどによく見られる手法で映画は始まり、その後は各登場人物の一人称視点で、かつ時間軸を微妙に重複させることで、それぞれの感情がリアルに絡み合いながら物語は進行していきます。
その間に各登場人物のインタビューシーンが挿入されていて、それによって更に謎めいたり、あるいはショッキングな事実が明らかになったり、ここで明らかになって初めて納得のいく描写が所々に隠されていたりと、一時も目が離せません。
そして迎える結末。全編に渡ってくどいほど印象的にアピールしていた木の葉の真の意味。呆然としているところに振り下ろされる監督からのメッセージ。
とにかく重く、切なく、リアルな映画です。現実をオブラートで包んだような嘘だらけのハッピーエンド映画(たまにはそういうのもいいんだけど)がお好みの方にはオススメしません。
というヒネくれた批評を読んで、興味が沸いた方には猛烈プッシュ。そういう作品です。