garbagetown

個人の日記です

The Baker Brothers

ベイカーズ・ダズン

ベイカーズ・ダズン


金ラメさんに教えてもらった The Baker Brothers のライブを金ラメさんと観てきました。何故か手元に 3rd アルバム Bakers Dozen があったのでライブ前にひと通り聴いていたのですが、音源とライブでこんなに印象の違うバンドは久しぶり。100% いい意味で「ヒドい」ライブでした。仮病を使ってまで観に行った甲斐があったと言うものです。
会場は六本木のビルボード東京。ロッポンギというだけで萎縮すると言うのに、ミッドタウンに向かう途中で外国人の客引きから「ヘイブラザー」とか言われてますます萎縮。下を向いたまま東京ミッドタウンに到着。

リチャード・ベイカー

一曲目からドラムのリチャード・ベイカー(弟)が叩きながら熱唱したので度肝を抜かれました。歌上手過ぎ。しかも超いい声。ドラムの演奏については、特に難しいことはしていないけど、たまに「おっ」と思うようなプレイがあって底が見えない感じでした。
その後も MC 取りまくりの歌いまくりでライブをぐいぐい引っ張っていて、こんなにウザいほど前に出てくるドラムは始めて観ました。

ダン・ベイカー

主にギターとオルガンを演奏していた(兄)は、一見おとなしそうに見えましたが、コーラスを 1 フレーズ取った後に全く同じメロディをギターで弾いたり、ギターで弾いたメロディをオルガンで全く同じように弾いたりと、地味ながらも非常に器用。
ソロに突入するもポケットからなかなかピックが出てこず、諦めて指で弾こうとしたけどやっぱり上手く弾けずにピックを出そうとするもやっぱりなかなかポケットから出てこない、みたいなうっかりミスもやらかしていました。
そしてこの人も若干クセのある声ながらもよく歌う。

クリス・ペドリー

本当はこっちがリチャードと兄弟なんじゃないかと思うほどリズム隊の息がぴったり。指が良く回っているなあと思っていたのですが、アンコールの曲でいきなりリードギターを弾いていたので、両方イケる人らしい。なるほど納得という感じ。
そしてこの人もやっぱりよく歌う。

アホ外人

アンコール前の最後の曲では、演奏の途中で各パートがぐちゃぐちゃに入れ替わり学祭ノリのどんちゃん騒ぎになって超面白かった。ゲストのアルト・サックス奏者が、右利きにも関わらずリチャードのサウスポー用ドラムセットを無理矢理叩いていて爆笑。しかも上手い。
これまたゲストの女性ボーカル、ヴァネッサ・フリーマンまでドラムに座らされてぐだぐだの演奏を披露する始末。
きっちりかっちりしていて、はっちゃけ感のあまり無い音源からは全く想像できない程、敷居の低い人たちで、事ある毎に「トーキョー」だの「日本が好きです」だの叫んでいたのですが、リップ・サービスではなく本当に日本が好きなようでした。ライブの前か後に浅草に行っているに違いなく、雷門の前でどうしようもない記念撮影をしている姿が目に浮かぶ。
1st と 2nd は 3rd よりもはっちゃけているらしいので、すぐさま手に入れて聴いてみます。