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個人の日記です

パターン、Wiki、XP 〜 時を超えた創造の原則

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)


日本科学未来館にある Ruby で制御された インターネット物理モデル を作った江渡浩一郎さんの著書を読みました。
パターン、Wiki、XP のそれぞれについての解説書ではありませんので、まずは御注意を。
パターン、Wiki、XP のそれぞれひとつひとつは有名ですが、実はこれらは半世紀前の建築家に起源を同じくする兄弟のような概念である、と言う、史書のようでもあるし、哲学書のようでもある、とても面白い書籍でした。
個人的には、Wiki の誕生と発展、そして Wikipedia に至るまでの過程を書いた第三部にもっとも興味を覚えました。
Wiki の存在を知ったのはまだ大学生だった 2002 年頃で、当時は誰でも編集できてしまうシステムが何故成立するのかまったく理解できなかったのですが、その後、暗号やオープンソースソフトウェアなどを学ぶに連れて、極めて多数の眼に晒される物事には自然と公正さが働く、という事に気付き、これが Wiki の成立にも繋がっているのだと理解しました。
これを Wiki の作者である Ward Cunningham 氏は 観察可能の原則 と言い表し、そしてこれは前述の建築家 Christopher Alexander が述べた「診断の原理」と同一の概念であるのだそうです。
・・・というブログの引用に Wikipedia を自然と利用しているのも何か示唆的だと感じます。
と、ここまで書いてみたものの、どうにもまとまらないので完全に書き散らかしたまま唐突に終わるわけですが、先にも書いたように、この業界の史書として読んでも面白いですし、一見、無関係に見える複数の事柄でも、概念的には同じ視点に立っているという、ある種、普遍的な事実がこのような場所にも立ち現れているという見方から、哲学書のように読んでも面白い、お薦めの一冊です。