Rails on Vim
rails の統合開発環境として、無償のものでは Aptana や NetBeans がようやく使い物になってきた感があり、これでいいじゃん、と思う傍ら、やはり質実剛健を良しとする日本男子としては emacs や vim と言ったテキストエディタでストイックに開発する姿に憧れを覚えるのもまた事実。
ぼくは emacs はまったく使えないので、やるとすれば vim を使うことになるわけですが、いざやってみようとしても vim に ruby やら rails、その他もろもろのプラグインを入れて、.vimrc に設定を書いて、コマンドを覚えて、とブ厚い壁が幾重にも張り巡らされており、これまで何度も挫折してきました。
そんなわけでいよいよ諦めかけていた 2009 年の春、ブラジルから救世主がやってきました。その名も Fabio Akita!Fabio Good Job!尊敬と親愛と感謝の意を込めて、以降は勝手にファビ夫と呼ぶよ!
環境構築
モチベーションがグっと上がったところで ファビ夫のブログ を参考に環境を構築します。
まずは下記のソフトをインストール。
gVim
ここ から gvim72.exe をダウンロードして実行します。
一点だけ、インストールの途中で複数のチェックボックスが表示され、ここで「Create .bat file for command line use」をチェックすることに注意すれば、あとはデフォルトのままインストールして問題ありません。
msysgit
ここ から Git-1.6.x.x-previewYYYYMMDD.exe をダウンロードして実行します。すべてデフォルトのままインストールして問題ありません。
Exuberant CTags
ここ から ec57w32.zip をダウンロードして解凍したら ctags.exe を C:\Windows などパスの通っているディレクトリにコピーします。
設定
ファビ夫のブログ にあるとおり、ファービーが必要なプラグインを github にまとめてくれているので、これを clone してよく分からん git コマンドを叩くと設定が完了してしまいます。
具体的には、コマンドプロンプトから下記を一行ずつ実行します。
> cd %HOME% > git clone git://github.com/akitaonrails/vimfiles.git > cd vimfiles > git submodule init > git submodule update > copy vimrc ..\_gvimrc
最後の copy コマンドについては、ファビ夫ブログの通りに実行すると gvim 以外の vim 実行時にも各種プラグインの設定が効いてしまい、重いし何か ENTER 叩けとか言われてウザいので、gvim 実行時にだけ読み込まれる _gvimrc に設定をコピーするよう一部変更しています。
フォントの設定
ファビ夫設定では Office11 などに付属する Consolas というフォントを使用することになっていますが、これは日本語を表示できないようなので、_gvimrc を編集してお好みのフォントに変更します。
下記ではフォントに Osaka−等幅 を指定し、ついでに編集・検索時の IME をオフに設定しています。_gvimrc の改行コードは LF なので注意すること。
(snip) if has("gui_win32") || has("gui_win32s") set guifont=Osaka−等幅:h12 endif (snip) set iminsert=0 set imsearch=0
以上で作業は完了。コマンドプロンプトや GitBash から gvim を実行すれば、夢にまで見た漢の開発環境を楽しむ事ができます。
余談
ファビ夫はブラジル人のようなのですが、mongrel の Zed Shaw が rails コミュニティに暴言をブチまけた 際 *1 には "秋田誠" という名前で 日本人のブログにコメントを残しています 。
vimeo や github のアバターを見る限り日系っぽい感じもするんだけど、一体何者なんだろう?
*1:後日ネタだという説もあったけど、結局どうだったんだろう