七色に光り輝く分割キーボードに移行しました。
ピカー pic.twitter.com/rYS5fnEPh3
— がるがべさん (思秋期) (@garbagetown) 2023年2月20日
背景
2021-01-17 に次のように書きました。
またキーボードを買う機会があれば、今度は分割キーボードにチャレンジしたいと思います。Moonlander が気になっています。
また、2022-06-19 には次のように書きました。
収納に眠っていた楽器やエアガン、イラスト集、DVD などが売れて数万円になりました。シーズンが近づいてきたらスノーボードとブーツ、ウェアも出品しようと思います。アンプとスピーカーが全然売れないので誰か買ってください。
その後、幸いにもアンプ、スピーカー、スノーボードなども売れてメルカリ売上金を持て余しており、寒い時期には肩こりに悩まされていたこともあって、いよいよ分割キーボードにチャレンジしてみることにしました。
当初は上記の通り ZSA Moonlander を検討していましたが、最終的に Mistel BAROCCO MD770 RGB を選びました。
ZSA Moonlander
後述する ErgoDox EZ と同じ ZSA 社の製品です。後継機種と言って差し支えないでしょう。めちゃくちゃカッコいいです。カラーバリエーションは白黒二色です。
メルカリ売上金の消費することが目的のひとつなので、基本的にメルカリで中古品を買うことになります。黒の Moonlander は数週間に一度くらいの頻度でぱらぱらと出品されており、相場は 35,000~45,000 円程度です。
メルカリ売上金を持て余しているとは言え、持ち合わせは 30,000 円程度で Moonlander には届かず、分割キーボード初心者の自分には過ぎたシロモノと考えました。
ZSA ErgoDox EZ
Moonlander の前身に当たるのが ErgoDox EZ です。個人的にはスタイリッシュな Moonlander より無骨な Ergodox EZ のほうが好みです。カラーバリエーションはこちらも白黒二色です。
メルカリにも状態の良いものは 20,000~35,000 円程度で出品されており、ぎりぎり手が届く範囲です。
自分の中ではほぼ意思は固まっていたものの、決して安い買い物ではないので社スラックで相談したところ、次のようにアドバイスいただきました。
それまでカラムスタッガード、ロウスタッガードという用語さえ知りませんでした。
キーボードの各列が横 (ロウ、Row) にズレたよくあるレイアウトをロウスタッガードと言うそうです。Moonlander や ErgoDox EZ は各列が縦 (カラム、Column) にズレているカラムスタッガードで、人間工学的には理に適っているものの、慣れるまではミスタイプが増えると知りました。
キーボードのレイアウトについては下記サイトが詳しかったです。
salicylic-acid3.hatenablog.com
Mistel BAROCCO MD770 RGB
ロウスタッガードな分割キーボードとして MD770 を紹介いただきました。
Mistel BAROCCO の存在は知っていたものの、分割したときに中央が凸凹するデザインがあまり好きになれず検討していませんでしたが、つぎの記事に掲載されていた写真がユニコーンガンダムみたいでカッコ良かったので、あっさりと宗旨替えしました。
さっそくメルカリで MD770 RGB を探したところ、ほぼ未使用、US 配列で静音赤軸という理想的な品物が 14,000 円で出品されていたので即購入しました。
所感
右ユニット背面にある DIP スイッチ 1 を ON にすると MacOS 最適化モードになり、ほとんどストレスなく移行できました。左右 Alt が Command で、右 Alt 単体でかな入力、左 Alt 単体で英数入力、左 Windows キーが Option で左 Ctrl が CapsLock, 左 CapsLock が Ctrl になっています。ちゃんと確認していませんが、別途インストールしている Karabiner-Elements が効いている部分もあるかもしれません。
静音赤軸の打鍵感も概ね良好です。打鍵音はほとんど気になりません。REALFORCE All 30g と比べると明らかに重いので、機会があれば軽いバネに交換してみたいと思います。
LED バックライトは叩いたキーがランダムな色でふわっと光る Reactive モードを楽しんでいます。文章では表現がむずかしいので気になる方は適当に YouTube などで探してみてください。これまで認識していた通りキーボードが光っても何の役にも立ちませんが、キーボードを光らせることでしか摂取できない養分があります。
課題
MD770 RGB に移行してから、数時間ごとにキーボードとマウスが反応しなくなる問題が発生しました。
キーボードとマウスは USB-A で Belkin のドングルに接続しており、ドングルと MacBook を USB-C で接続しています。ドングルと DisplayPort ケーブルで接続しているディスプレイは問題ないので、ドングルそのものがハングアップしているようには見えません。
キーボード側の USB-C ケーブルやドングル側の USB-A ケーブルを抜き差ししても事象は解消せず、MacBook 側の USB-C ケーブルを抜き差しすると解消します。MacBook 側の問題を疑い、次のサイトを参考に OS 再起動や SPAM などのリセット、設定ファイルの削除などを試しましたが解消しませんでした。
キーボードをREALFORCE に戻すと事象が再現しなくなるので MD770 RGB に原因があることは明らかです。困り果てて社スラックで相談したところ、ドングルが MD770 RGB を光り輝かせるための電力を制御できず USB ポートだけ機能しなくなっている可能性があるとアドバイスいただきました。そこで MD770 RGB はドングルを経由しないよう USB-C -> USB-C で直接 MacBook に接続したところ、事象が発生しなくなりました。
社スラックのみなさん、いつも本当にありがとうございます。どうしてあなたたちは何でも知っているんですか。
まとめ
いろいろな巡り合わせもあり、MD770 RGB で遂に分割キーボードデビューを果たすことができました。
分割キーボードを経験してから非分割に戻ってみると、たしかに T, G, B, Y, H, N などのキーをタイプするときに窮屈に感じます。このまま分割キーボードを使い続けて肩こりの解消を実感できるとうれしいです。
なんとなくカッコいいので分割キーボードの間に買ったまま使っていなかった Magic TrackPad を置いてみましたが、ついつい右ユニット外側に置いたマウスに手が伸びてしまいます。左ユニットのキーを使うときは右手、右ユニットのキーをタイプするときは左手で Magic TrackPad を扱えるようになると、また違った体験が得られるような気がしており楽しみです。